子供はよく熱を出します。
いつものように風邪をひいたかなと思っていたら、
次は口の中の痛みを訴えてきました。
そんなとき、
「何の病気なのだろう?」
「病院は何科を受診すべき?」
と悩んでしまいますよね。
子供が口の中の痛みを訴える場合、ほとんどが重篤な病気の症状ではないと一般的には言われています。
しかし、その病気は感染する病気で保育園や学校を休まないといけないかもしれないし、早期治療のために抗生物質などを服用する必要があるかもしれませんよね。
今回は、熱を出した子供が口の中の痛みを訴えてきた場合に注意すべき病気を4つご紹介します。
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⇛”口内の怖い病気、改善方法”についてのまとめ[/char]
もくじ
注意すべき病気4つ
手足口病
原因は、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどへの感染です。手のひらや足の裏だけでなく口の中にも水泡ができ、痛みを伴う場合があります。6~8月にかけて流行する夏風邪の一つです。乳幼児や子供を中心に感染しますが、大人が発症することもあります。
口の中に水泡ができると、痛みのため食事をしなくなり、脱水症状を起こすことがあります。また、まれに急性脳炎を発症する場合があるので注意が必要です。
発熱するケースはほとんどないようですが、3割ほどの子供は発熱します。ほとんどが微熱で、高熱にならないのが特徴です。
ヘルパンギーナ
原因は、エンテロウイルスへの感染です。手足口病と同じウイルスが原因と言われており、同じく夏に流行する夏風邪の一種です。
同じウイルスと言われていますが、手足口病との違いは、突然39度以上の高熱が出て、手足には水泡は出ず、口の中に口内炎や水泡がたくさん出て痛みを伴います。
ヘルペス性口内炎
原因はヘルペスウイルスによる感染です。
特に生後6ケ月以降の乳幼児に発症することが多いです。突然発熱し、38度以上の高熱が2~3日続きます。熱が下がった後、口の中に唇ヘルペスという口内炎がたくさん出て激しい痛みを伴います。
舌や口の中だけでなく、のどにも口内炎が多数出るため、のどに激しい痛みが出るのが特徴です。
溶連菌感染症
原因は、A群溶血性レンサ球菌(A群β溶血性レンサ球菌)です。溶連菌感染症にかかった人のせきやくしゃみ、つばなどの飛沫感染です。春から夏にかけてと冬の2回流行します。
症状は風邪とよく似ています。まず、38~39度の高熱を出し、喉が痛くなり、嘔吐を伴う場合もあります。その後、かゆみを伴う発疹が手足に出たり、イチゴ舌と呼ばれる舌に苺のようなブツブツが出てきます。
その4つの病気の対処法
手足口病
手足口病はウイルス感染ですが、抗ウイルス剤のような特効薬はないため、特別な治療はありません。口の中が痛くなるため、食欲不振などによる脱水症状に注意する必要があります。
頭痛や嘔吐がある場合は合併症を引き起こしている可能性があるので、病院を受診しましょう。また、水分が取れなくてぐったりしているときも病院を受診しましょう。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナはウイルス感染ですが、現在のところ、特効薬のような薬がないため、通常の治療は、対症療法のみです。高熱を発症しやすいことから、まずは安静に過ごすことが必要です。
また、高熱による脱水症状が現れる場合があるため、脱水症状を防止するために水分補給をしっかりする必要があります。
しかし、口の中の痛みから水分補給が十分にできず、脱水症状になることもあります。その場合は脱水症状に対する治療が必要となることもあります。
大体2~4日で熱は下がってきますが、長期にわたり熱が下がらない場合は、無菌性髄膜炎等の合併症を併発している恐れがあるので、再度病院を受診しましょう。
ヘルペス性口内炎
ヘルペス性口内炎の治療は、特効薬のゾビラックスという抗ヘルペスウイルス剤を服用します。また、熱や痛みを抑えるために解熱剤や鎮痛剤を処方される場合もあります。
発熱は数日で治まりますが、口内炎が完治するには10日ぐらいかかります。口の中の痛みで食欲不振になったり、水分を受け付けなくなる場合がありますので、水分補給をこまめに行い、脱水症状にならないように気を付けましょう。
溶連菌感染症
溶連菌感染症の治療は、抗生物質を服用します。
抗生物質を服用すると、熱は1~2日で下がり、発疹やのどの痛みも1週間ほどでひいてきます。発熱やのどの痛みが治まっても細菌が完全に体内から消えているわけではありません。
処方された抗生物質を最後まで医師の指示通りに飲むことが必要です。
まとめ
子供が発熱し、口の中が痛いと訴えてきたときに注意すべき病気とその対処法を解説してきました。
子供が熱を出したら、熱を下げることばかり考えてしまいがちですが、ウイルス感染の場合、発熱以外にも口の中に口内炎ができるなど、他の症状も出てくることが多々あります。
お子さんの様子をしっかり見て、早めに病院を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。
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