なかなか止まらない咳、つらいですよね。
でも咳って、体に入ってきた風邪ウィルスや目に見えない小さなホコリなど、体が「これは悪だ!外に出してしまおう!」という防衛反応なのです。
ゲホゲホしたときは、「あー体が悪いモノを排出してくれているんだな。感謝しないと・・・」と頭では分かっていても、映画館や音楽会で咳が止まらなくなったら困るし、仕事でパソコンをしている最中に咳がひどいのも辛い。
そんな時に、「咳を止めるツボ」を刺激してみましょう。
もくじ
咳に効くツボを3つ紹介
ツボその1【天突(てんとつ)】
「天突」は分かりやすい場所にあります。
首の根元あたり、左右の鎖骨の間にあるくぼみにあるツボです。体の中心線にあります。
強すぎないように押してみて、圧痛を感じる場所が天突のツボになります。
天突は、咳がひどくて気管などの痛みが生じたときの緩和に効果的です。
ツボの押し方
人差し指の関節を軽く曲げ、指先をひっかけるよう下に向かって押す。強く押しすぎに注意し、やさしく3秒×5回を目安におこなう
ツボその2【尺沢(しゃくたく)】
尺沢はひじの内側、曲げた時にできるシワの上にあり、外側(親指側)にあるくぼみの部分です。
尺沢とは、尺が前腕を意味し、沢がくぼみを指します。
腕を軽く曲げ、内側にできるシワの上の親指側の筋肉を押してみます。そこにくぼみがあれば「尺沢」ということになります。
尺沢は風邪の引きはじめにも効果があり、風邪やぜんそくで咳こみが止まらない時に効果的です。
ツボの押し方
親指の腹の部分を尺沢に当て、強めに揉みほぐすように刺激します。3秒×5回が目安です。
ツボその3【孔最(こうさい)】
孔最は、手首と、ひじを曲げた時のシワの間にあります。
ちょうど中間となる場所から、指1本分ひじ側で、やや親指よりの場所になります。触ってみるとやや硬い感じです。
激しく咳き込んで、苦しい時に孔最を押してみてください。
ツボの押し方
指を3本使って、痛くない程度にやさしく押しながらまわして刺激します。5秒×5回が目安です。
ツボを上手く探す方法
ツボの場所といわれる所を、説明を見ながら押してみる・・・。
なんだか、ここで合っているのか間違っているのか?よく分からない、ということもあるかもしれません。
上手くツボの場所を探すにはどうしたらいいのでしょうか?
その答えは「あまり深く考えずに、気楽に押してみる」ということなんです。
自分の感覚を研ぎ澄ませて、「押してみたら、なんか気持ちいい」と思ったり「へこみ方や固さ、柔らかさなどが他の場所と違う」と感じたりする場所がツボになります。
無理にツボの場所を探して、頭を悩ませるより、「なんとなく気持ちがいいから、押してみよう」という感覚で刺激すれば良いのです。
ツボを押す力加減ってどのくらい?
ツボは、指で押し揉みするように刺激します。その際に「ちょっと痛いけど、気持ち良い」くらいが最適です。
強く押しすぎず、強弱をつけて刺激します。
数秒押し揉みして、数秒力を緩める、というイメージでやってみましょう。力を緩めるときも指はツボ(肌)から離さないようにするのがポイントです。
ツボを押す時に注意すること
ツボを刺激すると、脳や内臓に働きかけて全身の機能を活性化させる効果を得ることができます。
そのため、その人の状況によっては、影響が強すぎてしまう場合があるため、注意が必要です。
このような場合のツボ押しに注意!
<お酒を飲んだとき>・・・アルコールにより、過度に血行が良くなっているためツボ押しはしない。
<伝染病にかかっている>・・・病原菌に働きかけてしまい、症状がますます悪くなる場合があるためツボ押しはしない。
<子ども、お年寄り、妊婦>・・・ツボ押しできない、ということはありませんが、弱めにやることが重要です。子どもは体が未完成であること、お年寄りは心臓などの内臓が弱っている場合があるため、妊婦さんは体がとてもデリケートだというのが理由です。
まとめ
咳が止まらないときは、すぐに薬を飲むのではなく、気軽にツボ押しを試してみるのも良いでしょう。
自分で「気持ち良さ」を感じるツボを探しながら、押していると、そのうちに咳に効果が出てくるかもしれません。
ツボの位置は「ここで合っているのか?間違っているのか?」など、深く考えず気軽に取り組んでみるといいですよ。
あまり症状が良くならず、咳が長い期間続く場合は、医療機関に受診してください。
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