背中は、肩と同じようにこりを感じたり、痛むという症状が出やすい箇所です。
背中の痛みの多くは、運動不足による筋肉痛や筋肉疲労、姿勢の悪さが関係しています。しかし、運動をした覚えがないなど原因がはっきりしない場合は注意が必要です。
背中の痛む箇所や原因によって対処法は様々です。
では、いったい背中の痛みを引き起こす病気は、どんなものがあるのでしょうか?背中の痛む箇所や痛みの症状から原因と対処法を探っていきましょう。
背中の痛みの原因は?
背中の痛みの原因は様々なものがあります。
筋肉痛や筋肉疲労、姿勢の悪さからくる体のゆがみによるもの、風邪やインフルエンザなどで体調が悪い時に発症する痛さなどが挙げられます。
また、体内の内臓疾患や背中以外の病気が原因で背中が痛くなることもあります。背中全体が痛い、中央部分が痛い、右側が痛い、左側が痛いなど、同じ背中でも痛みの箇所は様々です。
また、痛みの症状も刺すような痛みや、鈍い痛みでだるさを伴うなどいろいろなケースがありますし、原因が違えば、当然対処法も違ってきます。
今回は、背中の中央の上が痛む時に考えられる特に代表的な3つの病気と対処法を解説していきましょう。
考えられる3つの病気と対処法
背中の筋肉痛・筋肉疲労
首から肩、背中にかけてだるさ、背中が重く感じる、鈍痛などは、筋肉痛や筋肉疲労によるものです。最初は、背中が何となくだるい、重く感じるなどの症状ですが、放置しておくと激痛に変化していく場合もあります。
筋肉疲労などで一時的に背中の痛むなどの症状が軽いものなら、日常生活で背中に負担をかけないように気を付け、シップを貼って安静にするなど、無理のない動きをするようにしましょう。
背中の痛みが慢性的なものの場合、姿勢の悪さやストレスなどが原因の場合があります。
筋肉痛や筋肉疲労の対処法は、日ごろから猫背にならないようにこころがけ、適度な運動やストレッチをする、ぬるめのお風呂にゆっくりとつかり血行を良くするなど、心身ともにリフレッシュできるよう生活改善を行いましょう。
胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、鎖骨と肋骨の一番上の間にある隙間、胸郭出口を通る血管や神経の束が骨の変形や筋肉の圧迫により痛みが生じる病気です。
症状は、背中の中央の上、つまり首から肩甲骨にかけて痛みが生じます。また、首、肩、腕にだるさやしびれを感じる場合もあります。
これらの痛みは、腕を高く上げた時や首を曲げたりすると痛みが増すことがあります。主な原因は、猫背など姿勢の悪さ、ストレスや睡眠不足による肩こりです。
対処法は、良い姿勢をとるようにこころがけ、長時間同じ姿勢をとらないようにし、血管や神経の束の通り道を確保してあげましょう。また、十分な睡眠をとり、疲れをためないようにしましょう。
血行を良くするために湯船につかることやシップを貼ることも効果的です。そうすればだんだんと症状は改善されるでしょう。
尿路結石・尿管結石
尿路結石・尿管結石は、尿路や腎臓内に大きな石ができる病気です。この石が尿道や尿管に当たったり詰まったりすると激しい痛みが生じます。
尿路結石・尿管結石の症状は、背中から左右どちらかの脇腹にかけて激痛もしくは鈍痛が生じます。背中から肩甲骨にかけても痛みが伴う場合もあります。
治療法は、水分をたくさんとり、鎮痛剤や利尿剤を用いて石が自然排出するのを待ちます。大きな石が尿路や尿管を通り過ぎると痛みは改善されます。
まとめ
今回は、背中の中央の上が痛む時に考えられる病気について解説してきました。
背中の痛みの原因や症状は様々です。ストレスや姿勢の悪さが原因の場合は、日常生活を改善するよう心がけましょう。
姿勢の悪さや過激な運動をしたなどはっきりした理由がない場合、病気の可能性も考えられるので、これぐらいなら大丈夫と自己判断せず、早めに病院を受診するようにしましょう。
コメントを残す